人は誰もが、本当は人に優しくしたいし、人を大切にしたい。
でも資本主義の競争社会の枠組みにおいては、人を大切にするよりも競争に勝つことが重視されがちです。
競争に勝つために人が手段になり、人を「使えるか、使えないか」で判断し、自分自身のことをも「私は使える人材です」と必死にアピールするようになる。
僕自身、野村證券にいた頃はまさにその発想で、部下に「おまえ本当に使えないな」などと言ってました。(わあ怖い、酷いね)
本当は人をそんなふうに扱いたくないし、自分も扱われたくないのに、それが当たり前になっていて、その結果、僕は心身ともにボロボロになり、一つ上の先輩は鬱で自殺し、元上司は40代で心筋梗塞で突然死してしまいました。
まあこれは極端な例だけど、本当は人を大切にしたいのに、競争に勝つことが目的化し、人が手段化するという現象は、多かれ少なかれほとんどの会社で見られる現象なのではないかと思います。
だから競争から降りて、資本主義に背を向けて生きよう、というのも一つの選択肢だけど、実は僕自身は、資本主義は嫌いじゃないです。
特に市場原理によるリソースの最適配分は(一部修正は必要とは言え)やはり優れているし、競争がなければ新陳代謝が起きず停滞し腐敗してしまうので、一定の競争は必要だと思っています。
だから大切なのは、資本主義の競争社会に身を置きながら、人を手段化せず、人を大切にする働き方や生き方を実践すること。
競争はするし、勝つことも目指すけど、同時に自分も人も大切にする。
それはかなりのチャレンジだけど、それを目指す人が増えれば、世界は平和になっていくと思う。
そして自分も人も大切にすることは、競争に負けることを意味しない、むしろだからこそ勝てる、というか全体として調和する。
資本主義の真ん中で、責任ある仕事をし、競争社会の圧力、時間のプレッシャー、お金の不安、そうしたものを抱えながら、どうしたら人を大切にし、かつ競争に負けずに利益を生み出すなんて離れ業ができるのか?
鍵になるのは、この「お金の不安」と「時間のプレッシャー」との付き合い方かなと思います。
お金すなわち会計リテラシーと、時間すなわち生命についての知識、生命観・世界観・宇宙観。
知識だけでなく、それをいかに実践し、内省して、血肉にしていくか。
そのための自分の器を広げ、自分を調えること。
そんなことを語り合ったり、具体的にどうしたらいいのかをみんなで考えたり、瞑想したりする会を、ゆるく開催しようと思います。
僕もまだまだ、人を大切にしたいのに大切にできず、傷つけてしまうこともあるので、偉そうに語るのでは無く、お互いに学び合いたいです。
場所は、「人を手段にしない経済」について僕にインスピレーションを与えてくれた、敬愛する影山知明さんの胡桃堂喫茶店です。
さらに20:30からは、心の森に潤いを与える「いのちを愛でる歌姫」葦木啓夏のミニライブがあります。
前半のお話・瞑想と歌との相乗効果で、既にある豊かさを思い出し、本来の自分に戻ることができます。
ぜひご参加ください。
日時:2023年3月27日(月)19:00-20:30
(20:30から葦木啓夏ミニライブがあります)
主な内容:お金・会計リテラシーや生命観・世界観・宇宙観などについて対話、瞑想
参加費:会場費として1,000円をお支払ください。(珈琲・紅茶付)
※葦木啓夏ファンクラブ祝歌風月 風プラン以上の方は無料でご参加いただけます
講師:天野敦之
お金と豊かさを伝えるベストセラー作家。
公認会計士の資格を持ちながらも会計の仕事には従事せず、作家、事業家、経営コンサルタントとして活動。
日本で一番売れている会計入門書40万部ロングセラー 『会計のことが面白いほどわかる本』(中経出版)、『会計の神さまが教えてくれたお金のルール』(日本実業出版社)などこれまでに21冊、累計50万部の著作を持つ。